診療科目:矯正歯科
診療科目:矯正歯科
生まれつきの歯並びは一人ひとり異なります。矯正治療では歯並びや噛み合わせを健康な状態に治すことにより、虫歯や歯周病の予防、顎の痛み、見た目などさまざまな悩みに対応します。特に上顎の成長がほぼ止まる11歳までの小児矯正治療においては、将来的に外科的治療の可能性が低減するなど患者様の負担を軽減し、より理想の歯並び、噛み合わせに近づけることができます。また当医院では、顎の動きを測定できる最先端の検査機器・キャディアックスを導入しています。矯正治療全般や補綴物を作成する際にも使用できる機器ですが、当医院では顎関節症の検査に導入して、より根本的な治療に取り組んでいます。
なぜ矯正治療を行う必要があるのか?
精密検査や他科目との連携の必要性
矯正治療のスペシャリストが担当医の育成を行っています
しかし当院では、外科矯正以外全ての治療が可能なため、矯正を始める前に虫歯・歯周病・顎関節症の治療を行い、しっかりとお口の環境を整えてから、お口の傾向や癖などの情報を踏まえ矯正治療を行うことができます。スムーズに計画通りの矯正治療を行うためには、口腔内の健康が保たれたうえで矯正治療をスタートすることが大切です。また、矯正治療中はいつも以上に虫歯や歯周病のケアも大事になってきます。
さらに、当院では矯正のスペシャリストである安香医師が矯正治療を行う担当医の育成を行っています。初めに、各担当医がキャディアックスという機械を使用し、顎の検査を行い、その後、検査結果や各資料をもとに、矯正専門医である安香がすべての患者様の矯正治療の計画を立案します。この治療計画をもとに、各担当医がブラケットなどの処置を行います。
矯正治療専門医について
矯正治療専門医について
矯正専門医
安香 譲治 Anka Jouji
矯正専門医の安香です。
大学卒業後はアメリカNorthwestern大学院に留学し、HAROLD PERRY教授を師と仰ぎ研究を重ねてきました。
その後、聖蹟桜ケ丘に「せきど矯正小児歯科」を開業しました。
歯を削らずに、自分の歯で審美と噛み合わせを作り上げたいという信念のもと、23年で6000人の患者様を診てきました。
皆様、歯は一生使います。大切にして下さい。
経歴
アメリカNorthwestern大学 大学院 矯正学教室 卒業
医療法人社団 スマイルフォエバー せきど歯科矯正 開院
医療法人社団 栗林歯科医院 矯正医 非常勤勤務
専門医・認定医
アメリカNorthwestern大学矯正Master of Science取得
日本矯正歯科学会専門医 *WIOA*(世界インプラント矯正学会)委員会理事
所属
WFO世界矯正学会会員
AAOアメリカ矯正学会会員
日本矯正医会学会会員
日本舌側矯正学会会員
日本顎変形症学会会員
日本MEAW研究会会員
AESアメリカ咬合学会会員
国立大学法人長崎大学 非常勤講師
栗林歯科医院の矯正治療のこだわり
当院の矯正は見た目だけではなく「噛み合わせ」を作ります。綺麗な歯並びだけでなく、自分の顎にあった歯並び、全ての歯が噛み合う歯並びを作ることを目指します。多くの一般歯科ではただ歯並びを綺麗にするだけの矯正を行なっていることが多くあります。海外でも歯並びを綺麗に見せるだけで終わっている矯正がたくさんあります。こういった治療は若いうちは問題になりにくいですが40代以降になって顎が痛い、上手く噛めない、歯がどんどんダメになっていくと訴えるケースが多くあります。噛み合わせが悪いことが歯を長期的に保つことに不利な状態になってしまうのです。
当院の強みは、世界で一番噛み合わせの研究がなされているオーストリアのウィーン大学で学んだスラビチェックコンセプトをベースに噛み合わせにも注力して矯正を行うことです。噛み合わせの診断は、ウィーン大学から顎の機能検査(キャディアックス)を導入し、その人に最適な診断を行っています。また、従来、矯正治療を行う際に手術をしなければならなかった方や歯を抜かなければならなかった方に対して、TADsという矯正用のインプラントを用いて、手術・抜歯なしでの矯正治療をご提供することが可能になりました。当院では、このTADsの開発者である、矯正専門医の安香譲治とともに患者様に負担のすくない矯正治療を行っています。
できるだけ歯を抜かず、できるだけ歯を削らずに治療を行います。成人矯正は小児矯正とは異なり、顎の成長を利用できないため歯を抜くことで空いたスペースに歯を並べることが多いです。当院ではTADsを用いて顎を拡大したり、今まで不可能と言われていた大臼歯の遠心移動を可能にしました。 また、インビザラインのみは行っておらずTADsやワイヤーで可能な部分を動かした上で、インビザラインに移行します。
矯正治療のゴール
年齢による矯正治療の違い
美しい歯並び、正しい噛み合わせをつくり出すための矯正治療には、成人矯正と小児矯正があり、治療の方法が異なるため、それぞれ該当する年齢の目安を設けています。栗林歯科医院では、顎が成長過程にある11歳未満を小児矯正、11歳以上を成人矯正と位置づけています。小児矯正は顎の成長過程に合わせて適切な治療が可能で、抜歯の必要性が低減するなど患者様の将来的な負担が少なく、治療の選択肢の幅が広いことが特徴です。一方、成人矯正の場合、顎の成長が完了しているため、歯や骨を動かせる余地が少なく、抜歯や口腔外科手術が必要なケースがあります。しかし成人でも症状に合った矯正装置を使うことで、美しい歯並びと正しい噛み合わせをつくることは可能です。歯周病や虫歯を予防することができ、健康と美容を得ることにつながります。
成人矯正は小児矯正とは異なり、顎の成長を利用することができません。また大人になると顎の大きさは変えられません。そのため、顎のスペースに歯が綺麗に並ぶようにTADsやワイヤーで歯を動かすところから始めます。 また、歯が綺麗に並ぶスペースが足りないと、歯を抜いて空いたスペースに歯を並べたり、顎の骨を切る外科処置が必要になったりする場合もあります。
現代人は歯が大きいのに顎が小さい傾向があり、矯正相談の件数がかなり増えています。小児矯正は「いつから始めたらいいですか」とよく聞かれますが当院では2つの理由から10歳までに始めることをおすすめします。
①上顎の成長のピークが10歳で終わってしまうため、その前に顎と歯並びを整えたいから。
②上顎が成長していれば下顎は追いつくように成長しようとするので、歯を抜くリスクが減るから。
小児の矯正相談は3歳から行なっておりますので、お気軽にお声がけください。
矯正歯科後のメンテナンスや注意点について
矯正後の後戻りをしない方法
1.MFT(筋機能療法)をしっかりやっている
MFT(筋機能療法)とは、鼻・唇・舌の機能を改善するためのトレーニングです。鼻がつまると口呼吸になり、口呼吸になると唇の筋力が弱くなり歯が出てきてしまいます。また、飲み込むときに舌で歯を押してしまう癖がある場合も、矯正治療が完了した後であっても歯が出てきてしまいます。歯は唇と舌によって囲まれているため、矯正治療後にもこのような癖があると、後戻りする原因となるため、この筋力をトレーニングすることが大切です。
2.親知らずを抜いている
親知らずは25歳くらいから生えてきますが、生える際に引っかかってしまうと、まわりの歯が押されて歯並びが乱れる原因になります。矯正装置がついている時は、その力が抑制されていますが、矯正装置をはずし固定がなくなると親知らずに周りの歯が押されて後戻りしてしまう原因になるため親知らずの抜歯が必要です。
3.矯正後のリテーナーをしっかりしていること
矯正装置をとった瞬間は、歯が動いた後の状態のためしっかりと固定されておらずぐらぐらします。およそ矯正装置をつけていた期間と同じくらいの期間、リテーナー(保定装置)をつけることで矯正後の状態が固定されます。
1つ目の維持させるためというのが、虫歯・歯周病によってせっかく矯正した歯がなくなってしまうのを防ぐことを目的としています。また、後戻りをしていないか、決められたリテーナーをしっかり使っているかのチェックも同時に行っています。
2つ目の保存するためですが、矯正時に親知らずを抜きたくないため残した方も、その後のメインテナンスで歯並びが悪くなったり、虫歯・歯周病が進行するリスクとなることがあります。その場合は、改めて抜いた方が良いと、早めに親知らず抜歯のコンサルもすることができます。