予防処置とメンテナンス
予防処置とメンテナンス
歯科医院でのメンテナンス
シーラント(保険適用)
奥歯の溝を薄いフッ素含有の樹脂で塞ぐ虫歯予防法です。奥歯の溝は複雑な形をしているので虫歯になってしまうことがありますが、シーラントで奥歯の溝を塞ぐことにより虫歯を防ぐことが可能です。
スケーリング(保険適用)
スイス・EMS社製の超音波スケーラーで、歯の表面や歯と歯茎の間にある歯垢や歯石を痛みなく取り除きます。
エアフロー(保険適用)
スイス・EMS社製のクリーニング機器で、安全性の高いアミノ酸パウダーを歯に吹き付けることにより、虫歯の原因となる歯垢を痛みなく取り除きます。
フッ素塗布(保険適用)
歯に高濃度のフッ素を塗布する方法で、虫歯予防率は約50%です。十分な効果を得るためには、年2回の塗布が必要です。(虫歯のリスクが高い方は、頻度は高くなります)。フッ素塗布のためだけに通院するのは面倒と思われがちですが、虫歯の治療や定期的なメンテナンスの際に処置を行うことが可能です。
ご自宅での毎日のお手入れ
イエテボリ テクニック
最先端の歯科治療の研究に取り組むスウェーデン・イエテボリ大学が推奨する歯磨きテクニックです。フッ化物が配合された歯磨き粉を使用して、下記の順番や使用量、所要時間を守って行います。なお歯磨き粉によっては「フッ化物配合」や「フッ素配合」と表記されていますが、成分表に「フッ化ナトリウム」が掲載されていることを確認しましょう。
1.フッ化物配合の歯磨き粉を2cm以上歯ブラシにとって歯全体に広げる。
2.途中で吐き出さず2分間磨く。
3.少量の水(10ml)で30秒間、口をすすぐ。すすぎは1回だけ。
4.歯磨き後、最低2時間は飲食を控える。
フッ化物の働きとは
フッ化物は、お口の中では「虫歯の天敵」として働いてくれます。ではフッ化物とはどのような物質なのでしょうか。フッ化物はフッ素元素がマイナスイオン状態にあることで、ほかの元素と結びついて自然界に存在しています。例えばナトリウムと結合したフッ化ナトリウム、カルシウムと結びついたフッ化カルシウムは水や食品などに含まれています。ただし、過剰摂取は人体に悪影響を及ぼすので、必ず用量・用法を守って使うこと。そして毎日使い続けることが大切です。
1. 酸生産性制御
歯磨きでは落としきれなかった歯垢によってつくられる酸の量を抑えます
2. 再石灰化の促進
歯から溶け出したカルシウムやリンの再沈着(再石灰化)を促進させます。
3. 歯質強化
歯の表面を酸に溶けにくい性質に改良します。